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図書館は逃走中

「図書館は逃走中」 ディビッド・ホワイトハウス 早川書房

図書館は逃走中
 ボビー・ヌスクは12歳の少年です。学校では、いじめられていて、家でも父親から十分に面倒を見てもらえません。そんな時に、移動図書館トラックで働いている母親のヴァルと娘に出会います。家では父親からひどい虐待を受けて、家にも戻りたくありませんでした。ヴァルのところにいると、近所でひどい噂を流されます。そのことで、ヴァルもボビーもひどく傷つけられます。
 ある時、ボビーは学校でいじめっ子達にひどい仕返しをして、ヴァルの所へやって来ます。そのことを聞くと、ヴァルは、ボビーと娘を連れて移動図書館トラックで移動を始めました。
 途中で逃亡兵のジョーと出会います。ジョーは器用で自動車の修理をしたり、たくましく三人の生活を支えます。実はジョーも父親との関係がうまくいかなかった過去がありました。ヴァルは、生まれたのが女の子であったということで、そのことに不満を持った夫と別れてしまっていました。
 実の家族とうまくいかなかった四人が、心がつながっていく過程が丁寧に書かれています。また、移動図書館トラックにはたくさんの本があります。ボビーはそれらの本を読みながら成長していきます。会話のなかでも、多くの物語が出てきます。本の世界も楽しみながら、新しい家族としてつながりを育てていく過程が楽しめました。

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